NetNewsに投稿したカプチーノの製作記

Newsgroups: fj.rec.models
From: tokunaga@xxx.xxx.co.jp (Takeshi Tokunaga)
Subject: [Car Plastic] Cappuccino
Date: Sun, 23 Aug 1992 23:28:29 GMT
Distribution: fj
Organization: XXX Corporation, Tokyo, Japan.
Sender: news@xxx.xxx.co.jp
Message-ID: 
Lines: 115


徳永です。
雑誌に製作記事が出る前に仕上げようと思ったのにやたらと手を加えた
おかげですでに製作記事が出ちゃいましたが、アオシマ製1/24　スズキ
カプチーノがほぼ完成したのでその製作記です。長いです。許してね。:-)

○キット概要

アオシマといえば買ったのはデコトラ以来ではないだろうか。それゆえ
どのような出来なのか多少不安があったが、心配無用。パーツの合いは
すばらしく、出来上がりも実車の雰囲気はバッチリである。ストレート
に組んでもそれなりに仕上がる。総パーツ数は80個弱。キットの出来と
しては90点位。エンジンが欲しかったとはぜいたくか？

○製作

基本的なことは雑誌に書いてあるのとほぼ同意見です。ただ気に入らな
い点もあったわけで、そこは自作・流用をしています。そのあたりを中
心に書きます。ただキットに欠点があるのではなくて、手を入れたくな
るほどのよい素材であった、と思ってください。ここまでする必要もな
いかと思いますが・・・。

＊シャシ回り

個体差があるのか、初期ロットだからなのか、プラの充填が不十分でホ
イールの目立つ部分にヒケがある。このキットの２大欠点の１つである。
メッキパーツのヒケはどうしょうもないのでメーカには是非改良してほ
しいところである。ＭＧ誌では黒く塗ってごまかして（？）いた。
私はラッカーパテで埋めた後リュータとペーパで磨いて、Ｍ社C-27スー
パーシルバーを塗り、その上に同社C-09スーパークリアを吹いた。
ブレーキはホイールの間からよく見えるので手は抜けない。ディスク部
分はＭ社メタルックを貼り、キャリパはＧ社Mr.メタルカラー219ブラス
を塗った。実車とは違うが雰囲気はぐんと出る。
ラジエターへの導風パーツも完成時正面から目立つので薄く削る。ラジ
エターも半艶黒単色ではなく艶消しなどでアクセントをつける。

＊内装

バスタブ成形ではないのでモールドがすばらしい上、オープン状態で作
る（変更はいつでも出来るが）ので徹底的に手をいれた。基本の部分は
Ｇ社水性ホビーカラー77タイヤブラックのような色を作ってエアブラシ
で吹いている。下部のカーペットはグレイ＋紫のような色を作って艶消
しビシバシでこれまた吹いた。これも実車とは色が違うがまーいいか。
ダッシュボードはブラウン＋クリアオレンジで実車オプションのウッド
パネル風にしている。
シートベルト取付の為にヘッドレスト部のベルトガイドのパーツを削り
取り洋白プレス帯材で作り直す。バックル部は0.3ミリプラ板と0.14ミ
リプラペーパで自作。正面部はリリースバーがあるので赤く塗る。ベル
トと金具はＭ社のシートベルトセットを使用。
リアウィンドウロック解除セイフティ？（赤いボタン）をプラ板で自作。
ウィンドウ側のロック解除ボタンは真鍮パイプと伸ばしランナーとプラ
ペーパで自作。発煙筒も伸ばしランナーで表現、オプションのステップ
ガードを0.05ミリ洋白板を貼って表現。
ルームランプとカーステのディスプレイ部は薄いグレイ、カーステのボ
タンと空調パネル、ドアロック、ハザードスイッチなどは白、赤、青で
らしく塗る。あーメンドクサイ。

＊ボディ

最大の欠点、アンテナがない。ピンバイスで穴をあけて真鍮管と洋白線
で表現。前後の金網はＨ社モデリングメッシュ菱型Ｌを半艶黒に塗って
使用。フロントフェンダ開口部は穴を空けて同社のメッシュ六角（PA-3）
を使用。
フロント部は目立つのでジャンクパーツからＴ社CB900F2のオイルクーラ
をインタクーラ代わりに張り付け、写真ではメッシュの内側にはなんか
わからん真鍮色の縦棒かパイプとホーンが見えるので前者は真鍮線を、
後者はこれまたジャンクパーツから、Ｔ社ＭＢ500SECロリンザーのラジ
エター部のホーンを削り取ってメッシュの裏へ取り付けた。
ボディ一体のワイパーは気に入らなかったのでリュータで削り取ってＭ
社のエッチングワイパーセットを使用。フロントウィンドウの曲率が大
きいので奇妙に曲がってしまった。
ライト部は、リフレクタにはＭ社メタルックを貼り、その周囲はＴ社
XF56メタリックグレイ、ライトカバーと接する部分はＴ社XF16フラット
アルミを塗る。銀単色より引き立つ。
何を考えたかオプションのリヤトランクリッドキャリアが欲しくなり、
径0.8の真鍮線を半田でくっつけて作成。重いものをのっけたのか歪ん
でしまっている。(^_^;;)　筋ぼり部に穴を空けて着脱可能にしている
・・が、安定しないのでカルーく接着している。作り直すかもしれない。
ボデイ塗装はＭ社C-98グレーサフェーサを吹いて、Ｇ社オートカラーA7
ジャーマンシルバーを吹き、Ｍ社C-09スーパークリアを吹いた後、#2000
耐水ペーパとＭ社コンパウンドで研ぎ出した後、Ｗ社マディカル１で仕
上げ磨きをして、Ｇ社Mr.WAXで磨いている。両社の塗料の相性が悪いの
か下地処理が不十分だったか、はたまた私が下手なのか、（これか）マ
ダラ風の銀になってしまった。なんとなく変わった感じなのでそのまま
にしているが、気が向けばひっぺがして塗り直す予定。
ルーフ（そうそう着けないって）はＴ社TS40メタリックブラックと前述
のスーパークリアを塗っている。

エッチングを磨いている最中にリヤのエンブレムを折ってしまい、そこ
だけがまだ。メーカに注文しなければ・・・。

ニーパッドを付けたり、ダッシュボード上部にツィータを付けたり、ユ
ーノスロードスター改造パーツのフルバケットシート（幅がカプチーノ
にぴったり）とモモステを付けたり、４点シートベルトを付けたり、レ
ザーでトノカバーを付けたり・・も考えたけど完成がさらに延びてしま
うのでやめた。Ｔ社のシエラか何かからDOHC４気筒エンジンを持ってき
てマルカツＣＯＳＭＡカプチーノも作れそう。根性のある方はどうぞ。

文中略記：

Ｔ社＝田宮模型　　Ｈ社＝長谷川製作所　　Ｇ社＝グンゼ産業
Ｍ社＝モデラーズ　Ｗ社＝ワークアソシエーション

キット代 ￥１２００、その他約￥５０００。

参考雑誌：モーターファン別冊No.114カプチーノのすべて　他
　　　　　　　　
ビートも作ってみたいけど、シートのシマシマを塗るのは面倒なんだよ
なーーー。

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				XXXXXX  XXXXXXXXXXXXXXXX
				徳永  武志  tokunaga@xxx.xxx.co.jp